SF
そのとき戸外から、今では懐かしい救急車のサイレンが聞こえてきた。怪訝に思ったBが外に出てみると、救急車から降りてくる懐かしいAの姿があった。「A、お前とっくに人工衛星に疎開してたんじゃ…?」。「人工衛星の落下に備えた緊急救護隊に志願したんだよ…
人工衛星を空中で自爆させる計画も持ち上がったが、すでに高度がかなり落ちていているので、爆発させると陸地にも甚大な被害が及ぶ。自爆作戦は中止された。空を見上げると、人工衛星の巨大な姿を想像したより近くに見れるようになってきた。Bの周りでは、ヤ…
人間が住める環境ではなくなりつつあった地球では、地球圏への移住が計画されていた。地球を一旦無人にして、環境が改善したころに帰ってこようという計画だ。しかし、スペースXが建造に取り掛かってる低軌道人口衛星は収容人数がせいぜい1万人で、人工衛星…
資料の羅列も飽きただろうから、今回からはこれまでの資料を前提に、SF本編に入ってみよう。西暦2050年、日本の人口は9511万人まで減少し、65歳以上の高齢者の割合は約4割近くに登っていた。独居老人の数も多く、これも4割近くに達していた。あたりを見回せ…
これまではちょっと暗い話題が多かったので、今回は2050年の宇宙開発について。ますは現況のニュースから。スターライナーの乗組員(宇宙飛行士)が、滞在予定の1週間を過ぎて1カ月以上、機器の故障によって地球にもどれなくなった、と言っていた。そもそも…
地球温暖化による平均気温の上昇や海面水位の上昇などの危険がすでに発生していて、これに伴う気候変動によって世界各地で大規模な山火事や洪水・干ばつ・猛暑や豪雨等の気象災害が発生・甚大化している。これは生態系にも変化をもたらし、農産物や海洋水産…
今回は予告通り2050年の世界のエネルギー状況について。まずはCOP(20第20回締約国会議)について。2014年12月ペルーの首都リマで気候変動枠組条約第20回締約国会議(COP20)と京都議定書第10回締約国会議(CMP10)が開催された。まず、そのレポート(WWFジ…
今回は2050年のエネルギー状況について。経済産業省資源エネルギー庁が主催する「エネルギー情勢懇談会」の提言によると、日本のエネルギー情勢は温暖化対策に関する2050年の長期目標を掲げた「パリ協定(「京都議定書」の後継となるもので、2020年以降の気…
前回は総務省による国内の状況を見てきたので、今回は2050年の世界の状況を見てみよう。世界では公平な数字が出せるのは国連だろうということで、 国連報告書「世界人口推計2019年版データブックレット(日本語訳)」を見てみよう。世界の人口はインドをはじ…
今でも少子高齢化、年と過疎地帯の格差、労働人口の不足、働き方改革、地球温暖化、世界の分断、エネルギー問題などなど、人類と地球には様々な問題がある。子どもの時代は、まだいいとして、孫の時代(息子が25才で結婚して子供が産まれ、その子が20才にな…