G3の雑感録

楽隠居のブログです。映画レビューとリハビリ日記が中心です。

科学の限界

宴席にO嬢がいると、だいたい宇宙人がらみの話題になってしまうのだが、いつぞやも「宇宙人は地球に来ているか」という話になった。
そこで前言を無視して「宇宙人がいても全然不思議ではないが、地球以上に科学が進んだ星はないだろうから、宇宙人が地球に来ているなんてことはあり得ない」と言ったら、O嬢は「何言ってんのよ、フン」て顔で黙殺していたが、N姫は「地球以上に科学が進んだ星はない」というところに妙に感心していた。
この広大な宇宙、高分子有機物(生物の材料みたいなもの)が発生し得る惑星が存在する可能性は十分にある。
その惑星で生命が生まれる可能性は、低かろうけどないとは言えない。
そこで生まれた生命が進化して意思をもつ可能性は、さらに低かろうけどないとは言えない(意思とは何ぞやという難しい話は置いといて)。
その意思をもつ生命体が文明を築き、地球と同程度あるいはそれ以上に科学を発達させる可能性は、ますます低かろうけどないとは言えない。
従って、宇宙人の存在は全然否定しない。

しかし、地球に似ているのではないかといわれた、地球にごく近い部類に入るスーパーアース(ガス状ではなく岩石で構成される巨大地球型惑星)グリーゼ581cですら、地球からおよそ20光年。
光の速さで行っても20年、現状の探査船で行くと30万年ぐらいかかるらしい。
よしんば宇宙船の速度が30倍になったとしても、1万年以上の行程を旅して地球にやってくるようなド根性宇宙人はいるまいと思っているのだ。
O嬢的には「そんな宇宙船の速度が30倍なんて小さいこと言わなくても、宇宙人は科学が発達してるんだから、光速の半分の速さなら40年しかかからないじゃ~ん」という話になるのだろうが(「光速で」とか「光速の●倍で」とかは遠慮していただきました)、物体の移動・運動に関する科学の進歩はせいぜいそれぐらいが限界。亜光速の世界は、科学技術(理論ではなく)が、次の次元へ突き抜けないと(次の次元があればの話だけど)ありえない話だと思う。

そもそも、エネルギー源は石炭から石油、核へとか~な~り進歩しているが、エネルギーを動力に変換する“機関”というものは、産業革命以来、原理的には大きく変わってない。
蒸気機関(概念機関)や内燃機関など、蒸気や燃焼ガスの圧力を回転運動か往復運動に変換する、もしくは一方向に噴射するくらいのものだ。
原子力発電だって原子力潜水艦だって、エネルギー源が核に変わっただけで、やってることは所詮蒸気機関。ワットやスティーブンソンの頃と変わっちゃいない(まあ、レシプロとタービンという違いはあるが)。
つまり、同じ原理の中では小手先の進歩はあっても劇的な変化はもはやない。さらに、3次元の世界では、これ以外の原理はあり得ないような気がするのだ。
だから、地球より科学が進んでいる星があるとしても、その方面の科学技術はドングリの背比べレベルに違いない。

科学的っぽいことを言ってるようだけど、実は最後は感覚的なことで終わっている。
まあ、酒の席で煙(けむ)に巻くにはこんなものでちょうどいいんではなかろうか。