コンビニに並んでるペーパーバックみたいなアレで、『ムー』の別冊の『決定版 天使と悪魔図鑑』とかいうやつだ。
永井豪の名作中の名作『デビルマン』なんか、天使とか悪魔とかの名前を知ってた方が楽しそうだし、『ダビンチ・コード』にしても『インディ・ジョーンズ』シリーズにしても、宗教的背景を知らないと肝心な部分がよく分からない。
世界史をとってなくてその辺のところがさっぱりなので、簡単に読めそうな本を見つけるとつい買ってしまうのだ。
しかし、宗教的に寛容な日本人には、外国の宗教観はやはり分かりにくい。
堺屋太一の『日本を創った12人』によると、神も仏もなんでもござれの日本独特の宗教観を作り出したのは、聖徳太子なんだとか。
当時、大陸の最先端の技術・文化とともに仏教も日本に入ってきて、太子自身も仏教に傾倒していたが、天皇家の正統性を守るには、神道をないがしろにする訳にもいかず、苦肉の策で両者の共存を編み出したらしい。
おかげで、神社や教会で結婚式を挙げて葬式はお寺、クリスマスをホテルで祝ったら除夜の鐘をお寺で撞いて、年が明けたら神社に初詣、などという、世界でも類を見ない多宗教連立国家ができあがったのである。
武家社会が確立して、神事は公家にお任せ状態にしてしまったので、政教分離も相当早かったんじゃないだろうか。
話を元に戻すと、『天使と悪魔図鑑』によれば、数多(あまた)いる天使の多くは、土着の宗教の神様が強い民族に征服され、その宗教に飲み込まれる中で、天使として残ったものなんだとか。
他の宗教の存在を認めず、邪教を信じるものは地獄に堕ちるなどと宣う宗教が神の愛を語れるかいと思ってしまうのだが(昔ポルトガルの宣教師の教えを受けた日本人は、その存在すら知らなかった先祖が地獄に堕ちたというなら、神はなんと無慈悲なことよと嘆きながらも改宗していったそうな)、やはり宗教に関しては、日本人には理解不可能な大きな壁があるんだろうな。
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