G3の雑感録

楽隠居のブログです。映画レビューとリハビリ日記が中心です。

これがぽ~ちゃんだ その3『WILD LIFE』


 
WILD LIFE(1971 Wings)

いか~ん! またやってもうた(なんで関西弁やねん?)。
ソロ初アルバム『McCARTNEY』の失敗を、ウイングス初アルバムで繰り返してしまいよった。
だいたいポールはやれば一人で何でもできるのだが、根がバンド指向(松村なんとかいうオッサンの言うところの“バンド幻想”)が強くて、ビートルズというバンドに最後までこだわったのもポール。
最後の最後までビートルズの存続に手を尽くしたのだが、ついに万策尽きて、ならばと自らの手で終止符を打ったらみんなから轟々の非難を浴びちゃった、というのがビートルズの解散騒動だ。
で、ソロで最スタート後、念願のバンドをやっと実現。
喜びのあまり、さっそくセッションしちゃった。
曲云々よりもセッションすることが目的だった。
そしたらやっぱり楽しかったんで、まんまレコードにしちゃった。
って感じでできたのがこの『WILD LIFE』ではなかろうか。
前作からわずか3カ月でのリリース、レコーディング期間はたったの2週間程度ってんだから、まず間違いない。
分かるよ、セッションって楽しいもんね。
オレだってバンドでやれるんなら、好きでもないアーティストの曲でもコピーするもん。
でも、ちょっとワイルド過ぎだよ。
不思議なことにジョンはこのアルバムに対して肯定的な評価をしたらしいが、それってきっと嫌みだよ、イヤミ。

01 Mumbo
も~、のっけからセッションだらだら。情状酌量の余地なし。

02 Bip Bop
次はゆるゆる。情状酌量の余地なし。後に『WINGSPAN』HISOTRYのオマケで家族で録ってるのが発表されたが、あんま変わらんじゃん。

03 Love Is Strange
なんでカバー? なんでこの曲?オリジナルは1956年のミッキー&シルビアなんだと(知らん)。 イントロ長過ぎ1分37秒。ポールのソロボーカル部分はさすがなので、そこだけでいい。4分51秒の曲を1分30秒に節約できる。

04 Wild Life
動物愛護に目覚めたんだって。気持ちは分かるけどさ、ちょっとくどいよ~。6分43秒、説教長すぎ。

05 Some People Never Know
ジョンの『How Do You Sleep?』に対する反論なんだって。気持ちは分かるけどさ、ちょっとくどいよ~。6分36秒、文句長すぎ。ちなみにポールお得意のオクターブ唱法(同じメロディでも1番を低く、2番や3番でその1オクターブ上を歌う)の原型が聴かれる。

06 I Am Your Singer
夫婦デュエット? はいはい。なんか似たようなタイトルの歌を最近サザンがやってたなあ。桑田の場合は完全に意識してやってるみたいだけど。

07 Bip Bop Link
“link”ってなんじゃ? 全然関係ね~じゃん。ギターの音はいいけど。

08 Tomorrow
途中まではビートルズの『Yesterday』とコード進行が同じらしい。なるほど、あわせて歌えないことはない。

09 Dear Friend
これもジョンのことを歌ったんだって。6分ジャスト。愚痴長いよ~。重いよ~。

10 Mumbo Link
“link”ってなんじゃ? 「今日はこのくらいにしといたろうか。セッション終了!」

***CD版ボーナストラック***
11 Give Ireland Back to the Irish
1972年、「血の日曜日事件」に抗議して急遽制作・発売されたという、ポールにしちゃ珍しいプロテストソング。そういえば例の911事件の後には『Freedom』って曲をやってたなあ。もちろんイギリス本国ではのきなみ放送禁止。ちなみにマッカートニー家ってアイルランド系だったよね? ここでもお得意のオクターブ唱法を披露。なお、B面は同曲のインストロメンタル。イマ風にいえばカラオケってとこか? どうでもいいけどこのシングル、なぜか中学生の頃に持ってたんだよなあ。

12 Mary Had a Little Lamb
プロテストソングの次は、ポールお得意の童謡。でも家族持ちになってからの童謡は、いささかタガがゆるい。

13 Little Woman Love
『Mary Had a Little Lamb』のB面。ポールにしちゃ珍しい、いかにもなB面ソング。ツインのAギターは迫力あり。

14 Mama's Little Girl
ポールお得意の全面ファルセットで、Aギターの響きもなんとも心地よく、なんちゃないけどなんかいい。経緯がよく分からないが、ウイングス消滅後にシングルCD『Put It There』にカップリングされた曲。制作時期的にこのアルバムに入れたということだろうか?

つづく
CONTENTS

ウイングス・ワイルド・ライフ
EMIミュージック・ジャパン
詳細を見る

ワイルド・ライフ(紙ジャケット仕様)
EMIミュージック・ジャパン
詳細を見る